NAMIKIBASHI CONNECTION vol.11

June 21, 2018

 

 

 

れもんらいふ代表、アートディレクターの千原徹也によるラジオ番組『NAMIKIBASHI CONNECTION』。

並木橋で紡がれる様々な出会い。

ナビゲーターの千原徹也が、そこで生まれる「出会い」を通して、クリエイティブの世界を紹介します。

 

 

本日のパートナーは先週に引き続き、女優の安達祐実さんです。

仕事の話

 

 

千原

安達さんのデビューは2才ということですが、どのようなお仕事をされていたのですか?

 

安達

モデルクラブに所属していて、CMや子ども服のモデルをしていました。

服を着てニコニコw

 

千原

その時の記憶はあるんですか?

 

安達

断片的にあります。

子ども服のモデルって、「靴は自前で持ってきてください」ということがわりとあって、リュックに靴をたくさん詰めて仕事場へ行っていた記憶とか。

 

千原

それがもう35年前ですもんね。

ずっと〝安達祐実〟としてやってきた感想はいかがでしょうか?

 

安達

あっという間でしたけど───よく生き延びたなぁ、と思っています。

 

子役の時代は「子役は大成しない」と言われ続けてきました。

今、大人になってこうやって仕事をさせていただいているのは「運がよかったなぁ」と。

 

千原

この時はピンチだったという瞬間はありますか?

 

安達

ありますね。

精神的に辛かったのは、中高校生の頃───当時、ドラマ『家なき子』で高視聴率を取って、自分でも大きな衝撃がありました。

あの作品以降、少しずつ仕事が減っていく。

 

「ヤバイ、仕事がない」という落ち込み期でした。

それから10代後半でようやく気持ちが安定していきました。

「そりゃそうだよ、あれがずっと続くわけがない」ということが分かった。

 

千原

「そういうことかな」と受け入れることができるようになった、と。

 

安達

そうですね。

 

あと、「才能がない」と思う時期もあったり…

いろいろあるじゃないですか。

でも、しぶとく、図太くいてよかったなって───そう思います。

 

千原

長く続けていると、また転換期がくるというか。

目指したい方向が見えてきますよね。

 

安達

本当そうですね。

 

千原

どのタイミングで「よかったかも」と思えました?

 

安達

30歳になったくらいですね。

自分自身も力が抜けて、プライベートでも結婚・出産・離婚があって。

いろんなことを経験して、「あ、もういいか」みたいな。

あまり多くのことに捉われず、やれるようになりましたね。

 

千原

一周して───ということですね。

 

安達

千原さんは転換期あります?

そもそも、千原さんはアートディレクターをどれくらいやってるんですか?

 

千原

8年目───アートディレクターになったのは35歳の時で、今43歳。

それまではアシスタントをやっていました。

 

安達                                            

いわゆる〝下積み〟ですよね?

その世界では、アシスタントは大体何年やるのですか?

 

千原

普通は3、4年だと思うんですけど、僕は10年くらいやっていましたね 。

なかなか次のステップが見出せなかった。

その辺で諦める人は辞めてしまうのでしょうが、なんとなくしがみ続けた10年───そういう感じで続けていたら会社をつくることができた。

 

安達

その辺、端折り過ぎだと思うんですけどw

 

千原

ただ、「やってみる」ということだと思います。

それは何にせよね。

「会社なんて作れないよ」と思っていても、数万円あれば登記できますからね。

 

安達

そうだけど…w

いつも思うんだけど、「これをやろう」とか「これを続けよう」とか思うこと自体が才能だなって───千原さんにはそういう才能があるっていうことですよね。

 

千原

そうかもしれませんね。

人って「明日からやろう」と考える生き物で。

アドバイスを受けて「いいなぁ、そうだなぁ」と思ったとしても、なかなか一歩を踏み出せない。

───「踏み出すことができる」というところだけは、才能だったかもしれません。

 

安達

〝だけ〟っていうことはないけどw

でも、そういうのって本当に大事ですよね。

 

千原

安達さんは踏み出したりすることは?

 

安達

私はすごく堅実で、慎重なタイプ。

踏み出さないけど、縛られるのも苦手。

 

千原

そんな感じがするw

だから「やる」と決まれば、思い切ってやるタイプですよね。

 

安達

そうですね。

与えられればやっちゃうんですけど、自分から「これやりたい」というのはそこまで強くないかもしれません。

女優:安達祐実

 

 

千原

女優業をメインで活動されていますが、その中で安達さんが今おもしろいことは何ですか?

 

安達

10代の頃はたくさん主演をさせていただいて、それが最近では脇役をさせていただける機会が増えて───それが、楽しい。

 

千原

良い脇役されてますもんね。

 

安達

脇役の方が自由なんですよね。

 

主役は既に役のキャラクターが決まってしまっていて。

そこに乗っていく部分が大きいのですが、脇役の場合は「どうあってもいい」部分が広い。

「こうじゃないといけない」という正解の幅が狭かったのが、「何でもできる」という。

 

千原

設定が緩かったりしますもんね。

 

安達

だからすごく自由だし、あとキャリアの長さが活かされています。

「まぁ祐実ちゃんだったらいいか」と諦めてもらえる部分もあるw

だから自分の中で、お芝居自体がおもしろくなってきていますね。

 

千原

それはすごく感じます。

何周かした結果、今の〝安達祐実〟なんだな、と。

 

安達

それが果たして良いのか、悪いのかは分かりませんが、とにかく楽しいです。

千原

僕も今、仕事が楽しくて。

とても苦しかったアシスタント時代があったので、それを解放しているような感じですね。

 

安達

ドラマの現場だと助監督さんがいて、監督さんがいるじゃないですか。

助監督は後に監督になったり、プロデューサーになったりしますが、助監督と監督の才能って細かく言えば別だったりしますよね。

アートディレクターというのは、アシスタントの延長線上にあるものなんですか?

 

千原

それも、助監督と監督の場合と同じかもしれません。

一応、出世魚のようにグラフィックデザイナーを経て、アートディレクターになるという体ではありますが、そこにも向き不向きがある。

難しいところですね。

 

僕はね、アートディレクターという仕事が向いていたのだと思います。

 

安達

10年間耐えてきてよかったですねw

監督:千原徹也

 

 

千原

これから二人でやってみたいことってあります?

 

安達

千原さんが監督をする映画に出れたらいいなって。

あと、千原さんの本に出たけれど、私の本を一度千原さんに作ってもらいたいです。

 

千原

全然やりますよ。

この後、打ち合わせしますか?

 

安達

早いですねw

 

千原

僕は映画を撮りたいんですけど、「安達さんをキャスティングする」と思っていますから。

 

安達

して欲しいですけど…

ただ、キャスティングされなくても全然恨みません。

 

千原

www

 

安達

恨まないけど、現場には行きますw

お茶汲みとか//

 

千原

裏方で、子役の指導とかやってもらおうかなw

それは冗談にしても、映画では必ず何かはやってもらいたいと思っています。

 

安達

吉澤嘉代子さんのMV(『ミューズ』)の時は台詞がなかったじゃないですか。

だから、「千原さんの映像作品の中でしゃべってみたい」というのはありますね。

 

千原

僕もMVやCMの監督経験はあるのですが、台詞というとあまりない。

この前、リリーフランキーさんにナレーションをしてもらったくらいで、挑戦ではありますね。

 

安達

楽しみですね。

 

千原

早くやりたいですね

本が終わったらやりますか?

 

安達

え、本が先?w

千原

こんな役やりたいとかありますか?

 

安達

やったことがない役をやりたいですね。

最近ずっとコメディが続いていて。

だから、個人的にはシリアスな演技をしたいという欲望は強いですね。

「挑戦したい」というか、どうせやるならヒリヒリしたいじゃないですか。

 

千原

身体を作らないとダメ、とかね。

 

安達

それだったらやれる気がする!

何も目標がなければ運動しないですけど、そういうことであればやれる気がします。

 

千原

子どもの頃は〝シリアス〟な役柄が多かったんじゃないですか?

 

安達

多かったし、何年か前までは不幸な役が多かった。

最近は有難いことに賑やかな役が多くて、それはそれで楽しいのですが。

でも、映画であればシリアスをやってみたい。

 

千原

引きこもりの人とか───そもそも、安達さん自体がそうなんでしたっけ?

 

安達

だから向いているんですw

 

千原

じゃあ、引きこもりから解放される役とかね。

 

安達

それいい!

安達

千原さんも演技すればいいじゃないですか。

「やりたい」と思ったことはないんですか?

 

千原

ちょっとありますね。

 

安達

じゃあそのシーンは私、監督します。

 

千原

ちょっと怖いですねw

ちょこちょこドラマや映画に出ているんですけどね。

 

自分でデザインやった作品とか。

『グーグーだって猫である』では、宮沢りえさんと会話する役をつくってもらって//

 

安達

職権乱用じゃないですか!

 

千原

www

 

安達

上手にやっていたら悔しいなw

 

千原さんはポジティブな作品が好きですか?

 

千原

そうですね、ハッピーエンドが好き。

バッドエンドで終わったと見せかけて、エンドロールが終わった後にちょっとついているのとか好きですね───「…そして、2年後」とかね。

 

安達

「え?」と思ったら、「なーんだ!」って安心できるタイプのものですね。

 

アニメーションには興味ないんですか?

 

千原

アニメーション…なるほど。

全然考えてなかったですね。

 

安達

本当?

なんか「千原さんに合いそうだな」って思いました。

 

千原

手塚治虫さんや藤子不二雄さんの短編作品で映画化されていないものを作りたいですね。

 

安達

素敵。

 

千原

じゃあやろうかな。

この後、打ち合わせします?

 

安達

どうして、私が打ち合わせするの!w

来週は野性爆弾のくっきーさんをパートナーに迎え、お送りします。

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