NAMIKIBASHI CONNECTION vol.10

June 21, 2018

 

れもんらいふ代表、アートディレクターの千原徹也によるラジオ番組『NAMIKIBASHI CONNECTION』。

並木橋で紡がれる様々な出会い。

ナビゲーターの千原徹也が、そこで生まれる「出会い」を通して、クリエイティブの世界を紹介します。 

 

本日のパートナーは女優の安達祐実さんです。

千原

ようやくこの方をお呼びすることができました。

 

安達

こんばんは、安達祐実です。

よろしくお願いします。

 

千原

そもそも僕は、安達さんに対する想いがありました。

具体的な理由ではなく、「安達さんを起用して何かをやりたい」という漠然とした───。

 

安達

それで形にしてしまうのだから千原さんはすごいですよねw

 

千原

安達さんの事務所(サンミュージックプロダクション)に行くと、マネージャーさんが「いいですよ」って。

 

安達

その後、マネージャーさんから「千原さんってすごく感じのいい人でした」という話をされましたw

 

千原

ざっくりしてますねw

それがオファーの決め手だったのでしょうか?w

 

安達

「怖くなさそうでした」ってw

〝アートディレクター〟って、肩書が「偉い人」というイメージがあって、ちょっと怖そうじゃないですか?

 

千原

そうそう、〝アートディレクター〟というと結構、構えられることが多くて。

中には「威張る」というわけではないですが、威圧的な方もいますからねw

 

安達

抱いていたイメージと全然違いました。

 

千原

よかったです。

僕が特別そうかもしれない。

 

安達

千原さんみたいな人、会ったことがない。

多分、全員そう思っていると思いますけどw

 

俳優業界は意外と地味な人も多いですし…あと、そんな恰好をしている人もいないw

 

千原

そっか、そうですねw

約束を守る人。

 

 

安達

アートディレクターという職業の人としっかり話したのって千原さんがはじめてで。

 

千原

そうですよね。

アートディレクターはたいてい、撮影の現場では後ろの方にいるのであまり話す機会がないかもしれない。

 

安達

実は、牛耳っているんですか?w

「ちょっとあの写真違う」とか「その表情じゃないんだよ」とかw

 

千原

言ってます、言ってますw

 

安達

怖いwww

表に出ないのに裏でそうやってコントロールしているんだ。

 

千原

だいたい、僕がぼーっとしている時は撮影がうまくいっている時で。

僕がぴりっとしている時は、「本当にヤバイ」という感じですw

 

安達

千原さんがぴりっとすることってあるんですか?

 

千原

自分がイメージしてる画にならない時がたまにあって。

そうすると「ちょっとこれ、どうなってんの?」と、小さい声で呼び出したり…

 

安達

気をつけようw

 

千原

実際に僕と一緒に仕事をしてみた感想はいかがでした?

ZINEを作りましたよね。

 

安達

楽しかったです。

普段は〝安達祐実〟を出したり、別の人格を表現したりする仕事をしているのですが、あの時は「絵の中の一部になる」という体験で。

今までに経験したことがない作業だったので、すごくおもしろかったです。

 

千原

アートディレクターが前に出て「ああして、こうして」ということはなかったと思うのですが。

 

安達

そうですね、全然なかった。

 

でもね、今いろいろな方とお仕事をさせてもらっているのは、千原さんがきっかけで。

あの時もああやって起用してくれたおかげなんですよ。

 

千原

その一言、欲しかったです。

 

安達

「欲しいだろうな」と思って今言ってますけどw

でも出会ってからそんなに時間経ってないですよね?

 

千原

2年くらいですか?

 

安達

この2年くらいで急激に変わりました。

 

千原

フォトグラファーの旦那さんがいて、クリエイティブな面での〝安達祐実〟というのがだんだん見えてきたのもここ最近の話ですよね。

雑誌でよくお見かけするようになった。

 

安達

そうですね。

有難いことに、写真の仕事がすごく増えました。

 

千原さんって、有言実行型ですよね。

多くの場合、「今度一緒に何かやりましょう」と言ってもやらないじゃないですか?

でも千原さんはやりますよね。

それがすごいなぁと思って。

 

あと早いw

「今度ちょっとお願いすることがあるかも」と言ってから実際にオファーが来るまでの日数が極端に短い。

 

千原

いつもギリギリで生きているからw

 

安達

そういうこと?w

めちゃくちゃ仕事がスピーディだなぁと思って。

 

千原

「今度やりましょうね」みたいなことってありますよね───最後のお別れが言いにくいから「やりましょうね」みたいな。

でもね、僕はやらない人とはその話はしない。

そこは守っていきたいなぁ、と。

 

安達さんには「また、やりましょう」をたくさんしているw

 

安達

この短期間で、すごい数でしたよw

 

千原

そろそろ「もう要らない」って言われるかなって思うくらいねw

 

安達

いえいえ、こちらの方がw

千原さんに飽きられないようにがんばります。

 

千原

僕も安達さんに飽きられないように、がんばりますw

安達祐実

圧倒的な表現力。

 

 

安達

千原さんってすごく忙しいじゃないですか?

噛みしめる前に日々流れていくことが多いと思うのですが、何か思い出に残っていますか?

 

千原

いろんな印象的なところ残っていますよ。

やっぱり一番はじめ───佐藤麻優子さんの撮影の時。

 

安達

その時ですよw

こちらで撮影をしているのに、千原さんが急にコンビニの蕎麦を食べはじめて。

撮影現場ですよ!

「マイペースな人だなぁ」と思いましたw

───それが初対面。

 

千原

それは初対面ではあるまじき行為ですねw

 

安達

撮影を見ずに蕎麦をすすっている千原さんを見て、「あれ?この人、オファーしてくれたわりに、私のこと全然興味ないじゃん」と思いましたw

 

千原

その状態が一番うまくいっているという状態ですね。

撮影現場が。

見なくても大丈夫、ぴりぴりしない、というねw

 

安達

よかったです。

一瞬不安になりましたけどねw

 

千原

あえて「不安を与える」というのもあるので。

 

安達

逆に試練を与えられていたんだw

 

千原

そうですねw

でもね、あの時の撮影で、僕が想像していた何倍も「安達祐実は表現力がすごい」と思いました。

例えば、「死んでいる目」というテーマへの表現は見事でしたよね。

〝生命を失った表現〟があれほどできるんだって//

 

安達

本当ですか?

うれしいなぁ。

狂気が漂う写真でしたよね。

 

千原

安達さんの表現はすばらしいし、佐藤さんの写真もすばらしい。

僕は蕎麦を食べていても全然大丈夫だ、とw

 

安達

ありがとうございますw

ミューズ

 

 

千原

僕が印象的だったのは、吉澤嘉代子さんの『ミューズ』という作品。

 

安達

CDジャケットの撮影。

 

千原

しかも裸───

 

安達

あれもびっくりして。

私のマネージャーさんは「私のことを何でもやる人」だと思っているので、前もって細かいことを説明されない。

現場に行くと「これ今日の衣装です」と言って見せられたのが、ヌーブラと肌色のパンツで───「嘘でしょ?」ってwww

 

千原

誤解のないように言いますが、マネージャーさんには事前に伝えたんですよ。

すると「大丈夫ですよ」って。

 

安達

www

そうなんです、すぐに「大丈夫です」って言っちゃうんですよね。

 

千原

ヌードのアイディアは吉澤さんのものだったので、彼女はすごく喜んでいました。

 

安達

そうなんですね、うれしい。

海岸をほぼ全裸の状態で。

でも、「まぁいいか」みたいな。

ロケーションもすごく素敵だったから。

 

───解放感があって気持ち良かった。

あの場所が気に入って、その後も行ったんです。

主人がフォトグラファーなので、「この間の場所すごくよかったから写真を撮りに行こう」って。

 

『ミューズ』に関しては吉澤さんのファンの方が喜んでくださっている意見が多くて、うれしかったです。

 

千原

それはよかったです。

同作品ではMVも一緒につくりました。

動画になると、やはり女優さんのパワーを体感しました。

 

安達

MVも楽しかったですね。

千原さんが監督で───それまではずっと写真の仕事でしたから、少し違った緊張感があった。

ちょっとだけ私の本業に近づくから。

「試されている」という気持ちもありました。

 

千原

僕も同じ理由で緊張しました。

普段、演技をしている人に演出をするわけですから。

 

安達

「ああしろ、こうしろ」とかw

 

千原

途中体調悪くなってね。

 

安達

そうそう、それで千原さんの事務所で仮眠をとらせてもらいましたよねw

あの時、36歳だったのかなぁ?───そんな私に、急に「走れ」とか「跳べ」とか「踊れ」とか言ったりするから、体調悪くなっちゃって…

 

でも、すごくいい作品になりましたね。

 

千原

そうですね。

僕の中でも代表作になるような。

来週も引き続き安達祐実さんをパートナーにお届けします。

 

Please reload